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習慣について (2014年10月31日)
ぬるま湯の中に、カエルを入れておいて、温度を少しずつ上げて行くと、カエルは湯だって死んでしまうという話を聞かれたことがあると思う。
我々の生活の中にも、これに似たことが起こっている。
いつの間に、ニコチン中毒や、アルコール中毒にかかってしまうということは、
程度の大小はあるだろうが、誰でも経験されている事だと思う。
いつの間にかしみついてしまうのが習慣なのである。
自らにしみついた習慣を静かに省みるに、心も身体も溌剌活き活きさせてくれるものと、いつの間にか、心も身体も消耗させてしまうものがある。
一般的には、無意識にしみついてしまうものにはマイナスの要素のものが多く、意識して身に付かせたものには、プラスの要素のものが多いと言えるのではないだろうか。アルコールの暴飲、タバコの中毒、気の向くままに食べ過ぎると言ったことが前者にあたり、規則的な散歩や、生活の節目節目で深呼吸をする、野菜や果物を食生活の中心とする等が後者にあたる。
いずれをとっても日常のごく普通の生活の習慣として入り込んでしまうが、ある時気がつくと突然にわが身に現実の現象として現れてくるのである。
わが身を振り返り、心と身体が、マイナスに向いているか、プラスに向いているか吟味してみよう。
熱湯にカエルを入れると、すぐに飛び出して助かるのである。
もし、マイナスの習慣と気付けるのなら、わが身を熱湯に投じたと思い、飛び出そうではありませんか。
良い習慣は、最初は困難な意識付けが必要ですが、気がつけば、いつの間にか心身を溌剌、爽快にしてくれるのであります。