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 美しいもので心を癒す          2016年 3月 21

人は、身体に良いものを食べていれば、いつまでも健康でいられるわけではありません。人の命を支えてくれて
いるものは、食べ物も大事な要素ではありますが、決してそれだけで健康でいられるわけではありません。

人の命を支えているものは、食べ物のほかに、食べ物を燃焼させてエネルギーに変えるための酸素、そして、
食べ物と酸素を燃焼させるための点火装置が必要なのです。人の体にとっての点火装置とは何なのでしょう?

60兆個もある人の細胞の多くに、血管で栄養分と酸素を送り込み、その細胞につながっている神経から点火に
あたる機能が送りこまれています。そして燃焼した結果が力になり、熱になり、思考となり、その燃えカスが
二酸化炭素となって体の外に排出されているわけです。

この送り込まれている機能を我々は、活力という名前で呼んでいるわけなのです。こうしたことはそれぞれご
自身の体で行われていることですから、なんとなく納得される現象ではないでしょうか。

それに対して、世の中では恰も良いものさえ食べていれば健康になるかのように宣伝していますが、それは必ず
しも的を得たものではありません。

こうした、人の体の仕組みを考えて見れば、この活力というものを元気にしてこそ、本当の元気が得られると思
い当たられませんか。

人の身体は、恐ろしい情景に会えば凍えるし。高所に立てば足がすくみ。怒り狂っていると体中に震えが来、火事
場に直面すれば一気の力を発揮する。心配や不安を持っていれば体は竦んでいるのです。

こうした良くない感情、思考を抱き続けていれば、いつしかその命令で動いている末端の細胞にも良くない影響が
出てくることは、どなたが考えてみても明らかなことではないでしょうか。

そこで、どうすることが大事なのか、まさに、おおらかな気持ち、リラックスした感情、楽しい気持ち、うれしい
気持ち、愉快な気持ちで身体を使っていることが大事なのです。こんなにストレスが溢れている中でそんなことが
できるかとおっしゃられるかもしれません。確かにそれを避けられるとは言えません。

だから、そうしたことを認識したうえで、気持ちを振り返ることをお勧めしたいのです。

怒りに身を任せていても、悲しみに沈んでいても、状況は好転してきません。

あえて、自らの感情を理解したうえで振りかえようと思ってみることです。

そんなもので、簡単にいくかはごもっとも。

ですが、習慣はいつしか、変えていってくれるものです。

そんな一助になればと思いお薦めするのが、インターネットのホームページです。検索キーで、美しい花、美しい
景色、美しい海、美しい山など、御自身の気に入った画面をなんとなく眺めてみてみることです。

その時だけは、沈んだ気持ちをいくらかは和らげてくれています。

良い感情と良くない感情の引っ張りっこで、身体は作られてきます。

少しでも良い感情の時間を増やしてやることです。

特に寝る前に、心を癒してやり、安寧な気持ちで休むことです。

もう一つ、おまけになりますが、インターネットの画像で、“とるしん”
を検索してみてください。いろいろな人が、信州の美しい景色を投稿してくれています。決まった画像ではなく、
一刻一刻季節の変化をクリエイティブに表現してくれています。お薦めです。