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 唾液の効能                                  2016年 2月 5 

身近なもので、疎かに考えがちのものに唾液があります。

ちょっと考えると、汚いものと思われる人もいるかもしれません。

唾を吐き捨てるのが習慣になっていたり、何も考えずに食べたり飲んだりしている人も多いのではないでしょうか?

ところが、この唾液には大変な効能があるのです。

知っておかねばならないことは、唾液には遺伝子が含まれているということ。膨大な情報を持つ遺伝子は残念ながら
人間には作り出すことはできません。この神秘の遺伝子に包含されている作用にはとても人間の知識では計り知れな
い叡智が存在しているのです。

おまけに、この唾液は人間が意識して増やすことのできる、分泌物なのです。

人間が1日に分泌する唾液は、600ml1,500mlと言われています。

どうでしょう考えられていた量よりはるかに多い量ではありませんか?

その唾液が、現代人は減ってきていると言われています。昔に比べてかみ砕かなければならないものが減ったこと。
柔らかく呑み込めるものが増えたこと。ドリンク類が増えて流し込む食生活が増えたことなどがあげられます。こう
した唾液が減ることに伴う弊害は、歯周病、糖尿病、高血圧、動脈硬化、がんなどに及ぶと言われています。

唾液を増やすだけでそうしたリスクを、減らすことができるのですから、唾液を増やすことを習慣化しない手はあり
ません。おまけに自分の体から分泌するのですから、一銭もお金がかかりません。

唾液の持つ効果を簡単にご説明しておきます。1つ目は、食べ物のおいしさを引き出す作用です。これあるから食事
が楽しめます。
2つ目消毒作用、口の中の黴菌を洗い流してくれます。3つ目は、傷を治す作用。けがした時に良くな
めますよね。
4つ目は、中和作用。口の中のバランス一定に保つ作用があります。まだまだ効果はあります。
こうした有り難い液体を、できるだけ体内に取り込まない手はありません。

唾液を増やすことで、糖尿病や高血圧が改善した症例があるそうです。がん細胞も唾液の中では減少するそうです。






では、どうしたら唾液が増えるのか?
一番は、よく噛むことです。食事の際、40回以上噛むことを習慣化するだけで唾液の量は大幅に増えます。口の中の
食物の状況を感じるだけで明らかですね。次の方法は、唾液分泌腺の刺激です。唾液分泌腺は、耳下腺、顎下腺、舌
下腺の
3か所から分泌されます。ここをマッサージすることで、唾液の分泌を増やすことができます。やってみたら
ご自身で実感することができますので是非やってみてください。


やり方を説明します。耳下腺マッサージは、人差指、中指、薬指の3本で耳の下とほほ骨の間あたりを上下にこすりま
す。じわーと唾液が出るあたりを良くもむことです。顎下腺マッサージは、同じく人指指、中指、薬指であごの骨に
沿って上下に揉んでみてください。これも唾液の分泌を感じることができます。舌下腺マッサージは、親指の腹で顎
の下を舌を押し上げるように押してください。痛くない程度に、唾液の分泌を感じることができます。

これを123分、13回程度やるだけで唾液の量はまったく違います。こうしたことを習慣づけすることで、健康
が格段に改善されてくるのです。一朝一夕には効果は見えませんが、こうしたことが自らの健康にはとても大事なこ
となのです。