血液の力
2015年10月20日
最近、世の中をにぎわせているニュースに、フォルクスワーゲンのディーゼルエンジンの排ガス
不正がある。テストモード時のみ排ガスを少なくするソフトウェアを搭載した車を販売していた
という。
安い軽油を使っても、燃費は良く排ガスはクリーンならこれほど素晴らしいことはないのだが、
そうはいかなった様である。クリーンな燃料なら、軽油よりガソリン、ガソリンより電気や水素
ということになるのであろう。
エンジンの動作は、よく人の体に例えられる。人でいえば、車の燃料は食物から取り込んだ栄養
分である。人の場合は、食べた食物は、胃で分解され、小腸で血液内に吸収される。それが60兆
個あると言われる細胞の多くに送られ、燃焼されて思考や運動の出力となり、結果が燃焼カスと
なり、血液で運ばれ、肺や腎臓から体外へ排出されるのです。
ここでとても重要なことは、血液は栄養を運ぶだけでなく、要らないものを運び出す役目を持っ
ているということなのです。
血液が十分に要らないものを運び出せる機能を持っていれば問題はないのですが、栄養を運ぶと
きに汚れが多すぎたりすると、汚れが血管内に蓄積され、脳梗塞になったり、心筋梗塞になった
りします。
細胞内に留まれば、腫瘍になったり癌になったりします。
そのために今盛んに言われている、血液をサラサラにすることを心がけることが重要になってき
ます。
どうするのが良いのかというと、動物性食事より植物性食事を主体にしていくこと。
50歳を過ぎたら、動物性食事の比率を3割以下にしていくことです。血液は不純物が少なければ、
体内の汚れを外に運び出してくれる役割を担ってくれます、きれいな血が流れていれば、いつか
は体内から病気を洗い流してくれるのです。一方不純物が多いと、出すより体内にため込むほう
が多くなり、いつの間にか停滞が起こってしまいます。
そうした生活習慣こそが病のもとになっています。それから、食べる量です。生命を維持するた
めに人間に食欲というものが与えられていますが、これを放置すると肥満になり不純物を体内に
増やす結果になってしまいます。腹8分に病なしとは、昔の人の教訓です。
昔は、食べたくても食べられなかったのが、今は飽食の時代と言われるくらいに恵まれています。だからこそ血液をきれいな状態に保っておけるところ8分目で止める習慣はとても重要です。
燃料電池車の様に、排ガスは水のみというわけにはいきませんけれど、きれいに燃やして、速や
かに排出してしまうことが、円滑な運転を継続させる秘訣なのだと思います。