瞑想の効果 2020年 5月 6日
瞑想とは、心を静めて神に祈ったり、何かに心を集中させること、心を静めて無心になること、目を閉じて深く静か
に思いをめぐらすことである。と解説があります。最近は、マインドフルネスが話題となり、ヨーガや禅の修行形態
がアメリカから逆輸入されてきている形となっています。
もともと、瞑想は心を静め絶対宇宙とういうか、何か絶対的なものに向き合うことから生まれてきていますから、
宗教がこの世にあらわれる前から存在していたものと考えられます。ですからいずれの宗教ヒンズー教、仏教、
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のどの宗教にもこの瞑想の概念は含まれており、何らかの修行形態として行われ
ています。
中でも瞑想を修行の中心に据えていることから、ヨーガや禅や道教といったものが有名になっていると言えるので
しょう。
こうした瞑想を通して得られるものが、ヨーガではサマディ(三昧)、禅では悟りといわれとても難しい修行を必要
とされるとされてきました。
そのためにヨーガの哲人は深山幽谷にこもって修行し、禅では仏門に入って一生をかけて修行して、サマディや悟り
を求めていくものとされていました。ですから人によってはとてもたどり着くことのできないものとされていました。
ところがアメリカで考えられている瞑想は、やるだけですぐ効果の得られるもの、やっていく深さによって効果も
一段と増してくるものと位置づけられています。
今までの悟れなければダメという、一かゼロの世界でなく、やれば必ず効果がある。その効果が段階的に上がって
いく。この概念は誰にでもなじみやすい概念です。
そうしたなかで現在の瞑想が大きな広がりを見せているのだと思います。
もともと、こころを休ませてやることの効果は言われていました。
体は疲れれば誰でもが休ませるのに、心のほうは働かせ続けてノイローゼや鬱になるまでいってしまう。
そうした心を休める効果から、多岐にわたる効果が実証されています。
現在言われている効果をまとめてみました。
こうした効果を意識して瞑想するだけでも一層深いものに変わってくるはずです。
1.瞑想するだけでストレスを避けられるのは一番最初の効果でしょう。
心が休まることでまたストレスに立向う新たな力が生まれてきます。
2.集中力が高まり仕事や勉強の効果が上がる。
瞑想というたった一つのことに集中することで日常生活にも集中力が発揮できるようになる。
3.頭が明晰になり洞察力が高まる。
何も考えない時間をもつことで脳内が整理され、やるべきことが鮮明になり記憶力もよくなります。
4.直観力、創造性が高まる。
ひらめきとか創造というものは、日常の継続でなく別の次元から湧き出てくるものなのです。
5.思いやりややさしさが備わってくる。
日常の自分のこころの動きを観察していることで、感情をありのままに受け入れる度量が増してきて、
人に対する思いやりややさしさの心ができてくる。
6.内も外も美しくなる。
瞑想により分泌されるセロトニンにより自然治癒力が増して、自然と体の内外が美しくなってくる。
7.眠りの質が上がる。
交感神経と副交感神経のバランスが整い自然と深い睡眠につながる。
8.幸福感が高まる。
意識が覚醒した状態で瞑想することで思考は静まり、心は安寧な状態となることで自らの幸福感に包まれる。
9.確固たる信念を確立できる。
自分を客観視することで外の事象と自らの関係を落ち着いてみられる様になり、生きていく上での信念を
確立できる。
10.自分らしい人生を実現できる。
瞑想がもたらす自分を見つめる習慣で新しい人生を歩んでいく力がわいてくる。
そしてこれだけのいいことが起こるのだと信じてこの瞑想を習慣化してしまうことです。
続けていれば、少しずつですが瞑想のレベルも自然と高いものになってきます。ヨーガにしろ禅にしろ
死ぬまでつづけるところに極意が秘められていると感じるのです。