長寿について 2018年 5月25日
私たち人間は、いつまでも健康で長生きしたいと願うものです。
これは、生きている人間に共通するものです。
いくら科学が進歩したといっても、死ななくなる話に現実味はありません。
いまの科学が寿命に関する分析として把握していることは、遺伝による要素10%、生活習慣による要素が90%と
想定しています。
生活習慣による要素がこんなに大きいのですからどのような生活習慣で生きたらよいのかを知りたくなるのは当然
の事でしょう。
そのための手段として、世界の長寿地域を調べたデータがあります。
世界の長寿地域として5か所の地域があげられています。
その五か所とは、イタリアのサルテーニャ島、コスタリカのニコヤ半島、日本の沖縄県、ギリシャのイカリア島、
アメリカのカリフォルニアのロマリンダ地区が挙げられています。
この五か所は100歳を超える人の比率が突出していて「ブルーゾーン」と呼ばれています。
この「ブルーゾーン」の生活習慣に共通した部分があり、その習慣こそが長寿の決め手になるのではと考えられて
います。
この生活習慣についてまとめられているので、まずお伝えします。
それは次の項目です。
1、 日常生活で良く体を動かしていること。
2、 目的、生きがいをもって生きていること。
3、
ストレスが少ないこと。ストレスを解消させる仕組みを持っている。
4、 腹八分、食べ過ぎない生活を送っていること。
5、 野菜、果物を中心とする食生活を送っていること。
6、 適量のお酒を嗜むこと。
7、 社会活動(組織、地域)に参加していること。
8、 健康習慣を促進するグループに参加すること。
9、 家族の絆が深いこと。
聞いてしまえば、なんだと思われる内容ですよね。
この中で、実際のデータとして証明されているものがあります。
これだけは、長寿に欠かせないものというのは、腹8分の習慣なのです。
実際に、猿の集団を、満腹に食べる集団と腹8分の集団に分けて長期に観察したところ、全ての猿に明らかに老化
の差が現れたといいます。
この実験は、人間にも適用され現在では医学的に間違いないことだと証明されているのです。
ですから、まず始めるのでしたら腹8分の習慣づけです。
今の飽食の時代、周りには魅力ある食材が溢れかえっていますよね。
食欲を抑えるというのはとても難しいことです。その中であえて腹8分をやっていくとしたら、いろいろな方法が
あると思いますが、ここで提案するのは1日2食の方法です。1食減らせば凡そ33%減らせます。そこで、他の2食
はいっぱい食べても、合計で8分位に抑えることができます。
やり方はいろいろあると思いますので、ご自身で工夫してみてください。
それから、ほぼ間違いないといわれているのが、ストレスです。
現代は、ますますこのストレスが複雑化し、多くの機会で我々の心に襲いかかってくるようになってきています。
このストレスを、襲いかかってくるままに心に受け入れていると、精神状態は不安定になり、長期の影響では体に
致命的な病という形で表れその結果命を落とすケースにまで行ってしまうこともあります。
どうしたら良いのでしょうか。
まずは外からの情報に、なんでも飛びつかないことです。
よく吟味して、必要なものだけにかかわりをもつこと。
そのためには、人の不幸、暗い話題、哀しい話題、不安をあおる情報、怒りを誘う情報、恐怖をあおる情報などに
は意識してかかわりを持たないことです。そうはいっても現在社会かかわらないわけにはといわれるかもしれませ
んが、そうなっても離れたらすぐ自分の意識の中から消す努力をすることです。
身体を動かす、生きがいを持つ、社会活動に参加するは、意識さえすれば割とたやすく習慣化ができる項目だと思
います。
こうして、1つずつ、生活習慣を改善して、先の9項目に近づける生活を作り上げていくことが、長寿につながって
くるといえるのです。