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  笑いについて                                2017年 127

みなさんは、ストレスが病の元になることは、すでによくご存知になっていらっしゃることと思います。

以前は良く知られていなかった、ストレスというものがどうやら人間の健康に大きな影響を与えているとわかって
来たのは最近のことです。

言わずと知れたことですが、怒り、恐怖、心配、煩悶、悲観、苦悩といったものが、ストレスの元になっています。

一般的にこれらを、マイナスの気と呼んでいます。

では、プラスの気とはどんなものでしょうか。それは、喜び、感謝、楽しみ、安心、明るさ、朗らかさといったもの
にあたります。

まさに、ストレスの対極にあると言って良いものです。

こうしたプラスの気に付随しているのが、笑いです。

この笑いこそが、健康の元になるといったら、なんとなく納得していただけるのではないでしょうか。

心に起こった感情は、神経系統を通じて体全身に伝えられます。

この状態に、ずーっと体をおいておくと、こころの状態に相当する現象が身体に現れてくるのは、当然の結果と
いえるのだと思うのです。

ですから体をストレスに浸していると、いずれは停滞、鬱積がおこりそれが病につながってくるのです。それも
軽度のうつ病のみではなく、心筋梗塞や脳梗塞、癌に至るあるゆる病の元となっているのです。

逆に、笑いの世界に体を浸していると、細胞のひとつ、ひとつが若返り、活性化してきて、いわゆる元気のもと
となってくれるのです。

これは、ストレスの対極にある笑いということで考えてみれば、はっきりしてくることです。

人間の心は、二つのことは同時に起こらないようにできています。だから、笑っているときに怒ることや悲しむ
ことはできないようにできています。


こころに笑いにつながる感情を、マイナス感情に先立って満たしてしまうことがポイントです。


笑い講やラフターヨガという話を聞かれたことはありますか。

この二つは、いずれも笑いという形から入る所作なのです。面白くもないのに笑うなんてばかばかしいと思われる
かもしれません。でもこの形がとても大事なのです。前にも述べましたが、感情は相反するものは同時には起きな
いようにできています。たとえ形であっても笑っているときに怒り狂うことはできないのです。ですから極意は
まさに笑ってしまえなのです。

笑い講は、山口県に伝わる八百年も歴史のある行事だそうです。わっはは、わっはは、わっはは。1回目は今年の
豊作に感謝し、
2回目は来年の豊作を祈り、3回目は苦しみ、悲しみを忘れる笑いだといいます。とても、貴重な
教えです。

ラフターヨガは、最近インドで生まれその効能の大きさから一気に世界に広まりつつあるヨガだそうです。笑うこと
でストレスを軽減させ、
免疫力を向上させ、循環機能を改善させることで、病気にたいする免疫力も高まるという
ことです。


笑いは、振りだけでも十分効果を発揮してくれる。まして、人間なのですから、この振りが本当に心からの喜びに
変えていけるのは時間の問題なのです。

朝起きたらわっはは。食事の前にわっはは。

いきなりそうはいかないといわれる方は、そうした環境。例えば笑える話、面白い会話、楽しい出来事が体現できる
環境に、できるだけご自身を浸していくことなのです。

これだけで、ストレスが病を招く反対に、ご自身の身体を病から解放させてくれますから、是非お試しを。