エッセイTOP

見えないものを見る       2015年3月28日

日常の中にあるもので、見えないけれどあるものの代表に空気がある。その他にも
電波や磁気などもある。
我々はその中で生活しながら、その恩恵を受けることで
その存在を認識している。
私たちは往々に見えないと存在しないと思ってしまいがちである。しかし、手には
黴菌がいっぱい付いているから食事の前には手を洗い、外出から帰ったらうがい
する。
こうしたことが見えないものを見ることの第一歩になる。

そこでもう一方の見えないものの代表というべき心について考えてみよう。
何かを思い、何かを考えるにしてもそれは見ることができない。私たちは日常生活を
送る中で、どう行動しているのだろうか?

心の赴くままに動いているケースが多いのではないだろうか。ここで日常を振り返っ
て観てみよう。あー、今自分は怒っているな、とかあー、今自分は落ち込んでいるな
と思ったことはないだろうか?

これが、見えない自分の心を見ている瞬間なのである。見えないものを見ることを
習慣化していくことが、正に感情を統御できる第一歩を踏み出したことになのである。
感情を統御して、自分の運命を良い方向へ振向けられるようになれば、それを心眼が
開けたというのである。