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働きについて               2015年3月6日

人は、何するためにこの世に生を受けてきているのでしょう。

ただ食べるためだけでは、犬猫などの動物と何ら変わらなくなってしまいます。
現在、生態系の頂点に立ち、万物の霊長といわれる所以は、そうではないのです。
動物と違う尊い部分とは、他人を思いやる心なのです。

自利利他という言葉があります。自分が生存するために本能にかかわる部分は
どうしても必要です。それを踏まえて利他の心で生きる。

その利他とは、働くことにほかなりません。先哲は、働くという語源は、傍を楽に
するにありと言っています。ですから、家事や奉仕を含めて人を楽にしてやる心の
伴う行いは働くことになるのです。

世の中には自利のみに囚われ、人を傷つけることを拡大して戦争をする行為、人から
詐欺をする行いが氾濫しています。動物のようななんともったいない生き方なのでし
ょう。

人としての尊厳のために、慎ましやかに働くことにひたすら打ち込んでいきたいもの
です。