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  勇気を起こすということ                           2017年 430


日常生活を送っていて、こんなことを考えていらっしゃいませんか。

病があるから明日の生活がとても不安なんだよ。

仕事で会社がいつつぶれるかわからないんだもの恐れざるを得ないよ。

これだけストレスばかりだと明日の生活を悲観するよ。

こうなると、明日は真っ暗ですよね。

こうしたサイクルに嵌まり込まれていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

ことわざに、恐怖は常に敗北をもたらし、勇気は常に勝利をもたらす。

というのがあるのはご存知ですか。恐怖とは、前出の不安であり、恐れであり、悲観なのです。

このままの状態を続けていれば、それは必ず敗北につながってしまうのです。





どうすればよいのか、それは、ことわざの2番目の勇気を起こすことなのです。

勇気と恐怖の関係は、原因と結果の関係にあるのです。

勇気が不足するから、恐怖や不安や悲観に襲われるのです。

だから、勇気を起こせば、恐怖や不安や悲観は消えてしまうと考えてもよいのです。



勇気を起こすにはどうしたら良いのでしょうか。

勇気とは、猪突猛進することではありません。

勇気の状態は、心が虚心平気の状態だといいます。

インドの言葉に、身体に病があっても、不運があっても、

心が断然それを乗り越えて行くところに生命の価値がある。

というのがあります。この状態こそが勇気の状態なのです。

ご自身のイメージとして、常にこの断然乗り越えている状態を植え付けて

しまうことなのです。

いつも、これを思い浮かべるようにしていれば、いずれ、病も不運も

自然と離れていってしまうといいます。

病や不運に押しつぶされそうになって生きるより、勇気を起こして生きていくことがどれだけ価値が

あるかは、なんとなくわかっていただけるのではないでしょうか。