心のおきどころ 2016年 4月15日
こんな、お話を聞かれたことがありますか。
それは、ここに一升瓶があり、そこに半分のお酒が残っています。
もちろん、あなたご自身が飲んだ結果として、ここにお酒が残っているわけです。
このお酒を前にして、あなたはどのように考えられるでしょうか。
“あー、こんなに減ってしまってあと半分しかない。”と考えるか、
“半分も残っており、まだまだ楽しめる。”と考えるか。
事実は、半分のお酒なのですが、考え方の違いが実は、天と地ほどの差をもたらしてしまうという話なのです。
私たちは、日常生活を送っている中で、いろいろな試練に遭遇します。
そうした時に、常に今のお酒の話の選択を迫られていると言っていいのです。
例えば、仕事の都合で、客先のクレームの謝罪に行かねばならなくなったとします。その時、どう考えるか。
“あー、怒られる、自らが悪いのでもないのに、いやだな”と思うか。“誰かが、対処しなければ解決しないのだ。
自ら率先して、困っている人々を助けよう。”と思うか。
いやだなと思った瞬間からその人にとってはそこにいるのが、1秒たりとも堪え切れない辛い場になってしまいます。
自らがやると決めたら、その場は何とかしていこうという先の見える場所になってきます。
クレームの厳しい状況はおなじですが、思いひとつでその場が地獄にもなり、解決していく活動の場にもなります。
病の場合においてもしかり、重い病にかかったとき、“なんで自分がこんな病にかかってしまうのか”と思うか。
“大自然が、今の生活を戒めてくれているのだ”と思うか。病はいっしょでも、その後には雲泥の差が生まれてき
ます。
すべてが、心のおきどころ。
不平、不満の側からみていると、大変なストレスが心にかかってきます。
これを放置していれば、いつしかそれが病気につながり、不運を呼び込む様になってしまいます。
今の状況を、不平、不満の側からみるのか、感謝の側からみるのか、この差が大きいのです。
感謝の側から見ることが、習慣化してしまえば、この世に起こることは、喜びばかり、やることなすことが、
全て成功に結び付いてくるのです。
いつのまにか。恵まれた生活を送れるようになっています。